
FXの損切りで手が止まる理由──アドレナリンが判断力を奪う仕組み
ドル円ロング、1万通貨。エントリーから-37pips。 画面の数字が赤く染まっていくのを見ながら、逆指値を-50pipsに置いたことは覚えている。覚えているのに、手が動かない。いや、正確に言うと──手を動かそうとしているのに、指がマウスの上 …

ドル円ロング、1万通貨。エントリーから-37pips。 画面の数字が赤く染まっていくのを見ながら、逆指値を-50pipsに置いたことは覚えている。覚えているのに、手が動かない。いや、正確に言うと──手を動かそうとしているのに、指がマウスの上 …

2022年10月21日、日本時間23時40分。財務省が為替介入を実行し、USD/JPYは151.94円から146円台へ約600pips急落した。あの夜、SNSのFXコミュニティは阿鼻叫喚だった。ロスカットされた報告が続々と上がる中、ある投稿 …

スーパーマーケットで面白い実験がある。 被験者に「有機野菜は健康に良いか?」と意見を聞いた後、自由に情報を集めてもらう。「良い」と答えた人は有機野菜の利点を報じた記事を平均7.2件読み、リスクを指摘した記事は1.8件しか開かなかった。「良く …

25日の朝、銀行アプリの通知。「給与として28万4千円が振り込まれました」。 指が勝手にFXアプリを開く。口座残高3万2千円。先月入れた5万円が1万8千円溶けた勘定になる。入金画面を開き、「50000」と打つ。いや、今月こそ取り返さねば …

2019年1月3日、午前7時33分。 ドル円が108円台から104.87円まで、わずか数分で崩落した。フラッシュ・クラッシュ。正月休みで流動性が枯渇した市場を、アルゴリズムの連鎖売りが襲った瞬間だった。 あの朝、俺は東京のディーリングルーム …
+37pips。 決済ボタンを押した瞬間、体がふわっと軽くなった。3,700円。大した金額じゃない。でも、あの感覚──チャートが自分の読み通りに動いて、含み益がジワジワ伸びていく時間。指先がほんの少し震えて、口角が勝手に上がる。「もう1回、 …
「あと10万円入れれば取り返せる」──その10万円はどこから来たお金か 証拠金10万円で始めたドル円トレード。最初の2ヶ月は順調で、+37,000円。「自分にはセンスがあるかも」と思った。3ヶ月目に-68,000円の損失。残高は69,000 …
深夜23時過ぎ、ドル円のチャートを前にして、自分で決めたルールを破ろうとしている。 ロンドンフィックスの動きに乗り遅れて、根拠のないところでロングした。-37pips。「ナンピンすれば平均取得単価が下がる…」──指が注文ボタン …
ドル円ロング、3万通貨。根拠は十分だった。移動平均線のゴールデンクロス、RSIの反転シグナル、ファンダメンタルズも円安方向──「今回は自信がある」。 深夜3時、FOMCの声明文にたった一行、予想外の文言が入った。ドル円は2分で87pips急 …
毎月第一金曜日、21時30分。 スマホの時計を何度も確認する。ドル円のスプレッドがジワジワ広がり始めている。5分前。チャートの前で正座に近い姿勢になっていることに気づく。心臓がドクドクしている。──怖い。でも、ここで大きく動くなら乗りたい。 …