
FXの損切りで手が止まる理由──アドレナリンが判断力を奪う仕組み
ドル円ロング、1万通貨。エントリーから-37pips。 画面の数字が赤く染まっていくのを見ながら、逆指値を-50pipsに置いたことは覚えている。覚えているのに、手が動かない。いや、正確に言うと──手を動かそうとしているのに、指がマウスの上 …

ドル円ロング、1万通貨。エントリーから-37pips。 画面の数字が赤く染まっていくのを見ながら、逆指値を-50pipsに置いたことは覚えている。覚えているのに、手が動かない。いや、正確に言うと──手を動かそうとしているのに、指がマウスの上 …
+37pips。 決済ボタンを押した瞬間、体がふわっと軽くなった。3,700円。大した金額じゃない。でも、あの感覚──チャートが自分の読み通りに動いて、含み益がジワジワ伸びていく時間。指先がほんの少し震えて、口角が勝手に上がる。「もう1回、 …
「あと10万円入れれば取り返せる」──その10万円はどこから来たお金か 証拠金10万円で始めたドル円トレード。最初の2ヶ月は順調で、+37,000円。「自分にはセンスがあるかも」と思った。3ヶ月目に-68,000円の損失。残高は69,000 …
毎月第一金曜日、21時30分。 スマホの時計を何度も確認する。ドル円のスプレッドがジワジワ広がり始めている。5分前。チャートの前で正座に近い姿勢になっていることに気づく。心臓がドクドクしている。──怖い。でも、ここで大きく動くなら乗りたい。 …

2024年10月31日、日銀会合後のドル円。植田総裁の会見が始まった14時30分、レートは152円80銭付近を漂っていた。ある個人トレーダーのモニターには移動平均線3本、MACD、RSI、ボリンジャーバンド、一目均衡表が並んでいた。20MA …

木曜日の夜21時30分、ドル円が米雇用統計の発表直後に80pips急落した。 あなたは150.20円でロングしていた。「一時的な振れだ、すぐ戻る」──そう自分に言い聞かせた。149.40円。まだ戻ると信じた。148.80円。「ここで損切りし …

「トレード日記をつけなさい」──FXの世界で、これほど繰り返されるアドバイスも珍しい。 そしてこれほど無視されるアドバイスも珍しい。 テキサス大学のペネベイカー教授の研究チームが2,000人以上の被験者データを分析した結果、感情的な経験を書 …

1989年に出版されたジャック・シュワッガーの『マーケットの魔術師(Market Wizards)』は、FX・株式・先物のプロトレーダーへのインタビュー集だ。Amazonで見る マイケル・マーカス、ブルース・コフナー、リチャード・デニス、エ …

2024年のある研究データが、トレーダーの直感を裏切る。ミハイ・チクセントミハイが提唱した「フロー状態」——時間を忘れるほどの没入体験——に入る頻度と、IQや反射神経のあいだに統計的な相関は見つかっていない。相関が認められたのは、事前準備の …

2022年10月、俺は自分のサイズを間違えた 2022年10月21日金曜日、夜22時過ぎ。USDJPYが151.94をつけた直後、政府・日銀が為替介入に踏み切った。数分で147円台まで叩き落とされた、あの夜だ。 俺は当時、ロンドンのデスクで …