
FXの損切りで手が止まる理由──アドレナリンが判断力を奪う仕組み
ドル円ロング、1万通貨。エントリーから-37pips。 画面の数字が赤く染まっていくのを見ながら、逆指値を-50pipsに置いたことは覚えている。覚えているのに、手が動かない。いや、正確に言うと──手を動かそうとしているのに、指がマウスの上 …

ドル円ロング、1万通貨。エントリーから-37pips。 画面の数字が赤く染まっていくのを見ながら、逆指値を-50pipsに置いたことは覚えている。覚えているのに、手が動かない。いや、正確に言うと──手を動かそうとしているのに、指がマウスの上 …
+37pips。 決済ボタンを押した瞬間、体がふわっと軽くなった。3,700円。大した金額じゃない。でも、あの感覚──チャートが自分の読み通りに動いて、含み益がジワジワ伸びていく時間。指先がほんの少し震えて、口角が勝手に上がる。「もう1回、 …
「あと10万円入れれば取り返せる」──その10万円はどこから来たお金か 証拠金10万円で始めたドル円トレード。最初の2ヶ月は順調で、+37,000円。「自分にはセンスがあるかも」と思った。3ヶ月目に-68,000円の損失。残高は69,000 …
ドル円ロング、3万通貨。根拠は十分だった。移動平均線のゴールデンクロス、RSIの反転シグナル、ファンダメンタルズも円安方向──「今回は自信がある」。 深夜3時、FOMCの声明文にたった一行、予想外の文言が入った。ドル円は2分で87pips急 …
毎月第一金曜日、21時30分。 スマホの時計を何度も確認する。ドル円のスプレッドがジワジワ広がり始めている。5分前。チャートの前で正座に近い姿勢になっていることに気づく。心臓がドクドクしている。──怖い。でも、ここで大きく動くなら乗りたい。 …

2024年7月11日、ドル円は161.76円から一気に157円台へ急落した。財務省の為替介入だ。 あの日、ディーリングルームの空気を覚えている。155円台のロングを抱えたまま「戻る」と信じて159円、158円、157円と3回ナンピンした若手 …

臨床心理学者がトレーディングフロアに立った理由 トレード心理学の書籍は世に溢れているが、その大半は二つの類型に収まる。元トレーダーが経験則を綴ったもの、あるいは心理学者が外部から市場参加者を観察したもの。ブレット・N・スティーンバーガーの『 …