
我慢・もったいない──日本文化が損切りを阻む深層心理と克服法
「我慢」は美徳か──行動経済学が暴く文化バイアスの構造 リチャード・ニスベット(ミシガン大学)の文化心理学研究によれば、東アジア圏の被験者は「状況の持続」を前提とした判断を下しやすい。西洋圏の被験者が「今この瞬間の合理性」で選択する場面でも …

「我慢」は美徳か──行動経済学が暴く文化バイアスの構造 リチャード・ニスベット(ミシガン大学)の文化心理学研究によれば、東アジア圏の被験者は「状況の持続」を前提とした判断を下しやすい。西洋圏の被験者が「今この瞬間の合理性」で選択する場面でも …

臨床心理学者がトレーディングフロアに立った理由 トレード心理学の書籍は世に溢れているが、その大半は二つの類型に収まる。元トレーダーが経験則を綴ったもの、あるいは心理学者が外部から市場参加者を観察したもの。ブレット・N・スティーンバーガーの『 …

2024年10月31日、日銀会合後のドル円。植田総裁の会見が始まった14時30分、レートは152円80銭付近を漂っていた。ある個人トレーダーのモニターには移動平均線3本、MACD、RSI、ボリンジャーバンド、一目均衡表が並んでいた。20MA …

木曜日の夜21時30分、ドル円が米雇用統計の発表直後に80pips急落した。 あなたは150.20円でロングしていた。「一時的な振れだ、すぐ戻る」──そう自分に言い聞かせた。149.40円。まだ戻ると信じた。148.80円。「ここで損切りし …

1989年に出版されたジャック・シュワッガーの『マーケットの魔術師(Market Wizards)』は、FX・株式・先物のプロトレーダーへのインタビュー集だ。Amazonで見る マイケル・マーカス、ブルース・コフナー、リチャード・デニス、エ …

2022年10月、俺は自分のサイズを間違えた 2022年10月21日金曜日、夜22時過ぎ。USDJPYが151.94をつけた直後、政府・日銀が為替介入に踏み切った。数分で147円台まで叩き落とされた、あの夜だ。 俺は当時、ロンドンのデスクで …

2024年7月31日、日銀が追加利上げを決定した直後のドル円。153円台から一気に148円台まで急落した週だ。 あの週、ロング偏重のトレーダーの多くが3連敗、4連敗を喫した。153.20でロング、損切り。152.80で押し目買い、損切り …

2024年10月4日、ドル円148円台──あの日の「倍返し」 2024年10月4日の金曜日、米雇用統計の夜を覚えている。 東京時間、ドル円は146.80円付近でじりじりと推移していた。アジア勢の動意が薄い中、俺はロンドンオープンに向けてロン …

2022年10月21日金曜日、ドル円が151.94円をつけた直後のことだ。 俺は当時、ある機関投資家のFXデスクにいた。ロンドン勢が東京の引け際に仕掛けてきた急騰──わずか40分で80pips。デスク全体が「介入ラインに到達する」と色めき立 …