
FXで損切りができない本当の理由──脳が損失を2倍嫌う神経科学
深夜1時。ドル円のチャートを見ながら、マウスカーソルが損切りボタンの上で固まっている。-43pips、1万通貨で4,300円の含み損。証拠金維持率は580%、まだ余裕はある。「ここで切れば確定する」「あと10pipsだけ待てば戻るかもしれな …

深夜1時。ドル円のチャートを見ながら、マウスカーソルが損切りボタンの上で固まっている。-43pips、1万通貨で4,300円の含み損。証拠金維持率は580%、まだ余裕はある。「ここで切れば確定する」「あと10pipsだけ待てば戻るかもしれな …

PCの電源を切る指が震えていた。 雇用統計の夜。ドル円ロング、50万通貨。ストップは置いていた、はずだった。 気がつけば証拠金維持率の通知が7件並んでいた。残高欄の数字が現実とは思えない。 さっきまで320万円あった口座が、47万円になって …

金曜日、22:35。雇用統計の発表後、ドル円のショートが-47pips。「予想と逆に動いた、それだけの話」と頭では分かっている。なのに、マウスを置けない。 「このまま終わったら、今週マイナスだ」──気づけば、今度はロングを倍ロットで入れてい …

給料日の夜、22時過ぎ。 通帳アプリを開いたら、会社からの振込が反映されていた。手取り28万円。家賃と光熱費と食費を差し引くと、自由に使えるのは10万ちょっと。でも、指はもうFX口座への入金ボタンを探している。 「今月こそ取り返す」──先月 …

月曜の朝9時ちょうど。先週末の米雇用統計とFOMC議事要旨を夜中までかけて分析した。結論はドル円ロング。指値が約定した瞬間、数字が逆方向に動き始めた。−12pips、−18pips、−27pips。 「なんで?材料はこっちの向きのはずなのに …

損切りボタンの上で指が止まるあの数秒、何が起きているのか ドル円ロングで含み損−30pipsに達した瞬間、マウスカーソルは損切りラインの上に乗っている。クリックするだけだ。それなのに人差し指が1ミリも動かない。画面の向こうで価格がさらに …

FXを始めようと思って本屋に行った。棚にずらりと並ぶFX本。どれも表紙に「簡単」「誰でも」と書いてある。 …どれを買えばいいか、分からない。 3冊くらい手に取って、パラパラとめくって、結局1冊も買わずに帰った。そんな経験、あり …
「余剰資金で」が通用しなくなる月曜の朝 2024年8月5日月曜、東京時間の寄り付きでドル円は146円から141円台に5円急落した。先週末に持ち越していたドル円ロングが一晩で80pips以上逆行し、含み損が膨らんだ口座は少なくない。その日の昼 …

その「取り返したい」は、あなたの意志じゃない——4連敗後の脳内で起きていること 4連敗で証拠金が20%減った夜、チャートを閉じても閉じても指がMT4のアイコンに伸びる。ロットを2倍にしたシナリオが頭の中で勝手に再生され、「次の一発で取り返せ …

あの「取り返したい」という一瞬──損切りボタンを押した30秒後に何が起きているか ドル円148.20円のロングを損切りした。−3万円。マウスから指を離した瞬間、視界がわずかに狭くなる。肩に力が入り、心拍が上がる。スマホを裏返しに置こうとして …